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【ワンピース】安らげる場所

第2章 安らげる場所_2章


「….えっ、それ、もしかして。」
絶望のあまりやっとのことで振り絞った声だった。

「やっと能力を消したか。…
あぁそうだ、これはお前の心臓だ。」

マリアは死を覚悟した。今でも思っている。
男が持っている心臓はうるさく鳴っている。
それが自分の心臓だとわかるとさらに音を上げ、
呼吸が荒くなる。

「…あなたも…能力者….。」

マリアは絶望から意識が保つことができず
その場に倒れた。

「ロー船長ー!!大丈夫!?
人が倒れたような音したよー!?…って誰?」

“ロー”と呼ばれた船長の部屋に
白クマと船員が駆け込んだ。

「あぁ…今、心臓を取った。問題ない。」


マリアは昔の夢を見ていた。

「変な実が生ってる…!」
不思議な形をした実。
好奇心旺盛な幼いマリアは恐る恐る実に触れ、
多少の躊躇いはあったが、実を食べた。
「んっ…不味い…でも全部食べなきゃお母さんに怒られる…」

「!!!?」

音が消えた。怖い。
お母さん!お父さん!

「おかえり…どうしたんだ、マリア…!声が出ないのか…!?」

マリアは父に泣きながら駆け寄る。
「マリア、足音も…!?
まさか、お前、変な実を食わなかったか?」

マリアは相変わらず無音で大泣きし、こくこく頷く。

「マリア、それは悪魔の実だ…あぁなんてことだ。…だが自分を信じなさい、もうその能力はお前のものだ。能力を信じなさい。」

悪魔の実…能力…。
お父さんが読んでくれた本を思い出す。
人間離れした能力を持つ代償として、
海を一生泳げなくなる。

父の言う通り音を出したい!と願い信じた。

「あっあぁ…!お父さんーーーっ!うわぁぁん」

声が音が戻り、父に抱きついた。

「っ!?」

懐かしい夢を見た。幼少期の記憶である。
マリアは能力が目覚めたあの日を懐かしむ。

そして眠っていたマリアは見覚えのない
部屋にベットの上で混乱する。

「あ…そっか、ここは海賊船…生きてる…なんで…」

海賊船に潜入捜査し、
見つかり負けたからには殺されて当然である。
しかし、生きている。どういうことだと困惑する。

「…あれ?服が違う…」
ダボダボの作業着に着せ替えられている。
「…荷物をすべて取られたんだ。不審者の持ち物を奪われるのは当然の結果だ。」
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