第5章 安らげる場所_5章
ベポは格闘術で下っ端を蹴り飛ばしていった。
マリアの方は、普段は投げナイフや刀を使っていたが
すべてローに没収されていたので何も持っていなかった。
近くにあった旗の棒で弱そうな敵の隙を突いて、
武器を奪う事ができた。
運が良かったのか、
相手の海賊集団はそこまでの勢力はなく、
ベポとマリアは何人かを倒し優勢に立っているかに見えた。
マリアは、屋根の上から殺気を感じ
上を見上げたが
屋根の上にいる敵は既に投げナイフをベポに投げていた。
「ベポ!!!」
マリアは叫び、ベポを押したが遅かった。
マリアの腕に投げナイフが刺さったのだ。
「マリア!!!」
苦痛に顔を歪めるマリアにベポは駆け寄った。
それを見た海賊団たちは「ざまーみろ!」と嘲笑った。
「マリア!!ごめん!!俺のせいで!!」
ベポは涙目になってマリアを支えた。
「ベポ…大丈夫だよ…これくらい」
マリアの顔は真っ青に変わっていった。
「そのナイフには猛毒が塗り込んであるんだ!!
その女、もう長くねえな!!」
「っ…!」
マリアは自分自身でも
体が麻痺してきたことがわかった。
「ROOM」
あたり一面が球状のサークルとなった。
絶望する二人の前にローが現れた。
「船長ー!!」
「ロー…」
一瞬で、襲ってきた海賊団全員の体がバラバラになっていった。
海賊たちの中には失神している者、
意識があり混乱して叫んでいる者、
なんにせよ、攻撃できる者はいなかった。
「おい!ベポ!大丈夫か!」
ローはベポとマリアに駆け寄った。
「せんぢょ〜!!!おれはだいじょうぶだけど、マリアが!!
おれをがばっだせいで、マリアが!!」
ベポは泣きながら青ざめたマリアを抱えていた。
「ベポ!急いで船に運ぶぞ!!」