第9章 最後
*
家まで送ってもらった。
「ありがとう……家まで送ってくれて…。」(慣れない…。)
「ううん、俺が心配だからやってることなの。こちらこそありがとう。」
「気をつけて…帰って…ね…?」
どうにも慣れないタメ口。
「ん、ありがとう……ねえ、ちゅーしてもいい?」
「!…」
「…」
「う…ん…。」
「フフッ…ありがと。」
唇に触れるキス。何度も何度も…キスをされた。
「…ん、おしまい。」
「/////」
いまだに…顔が熱い。
「可愛い……ねぇ、またお泊りおいで?」
「!……い…行く…。」
「ん、待ってる。じゃあ、おやすみ。遅くまでありがとう。」
ニコリと微笑み私に手を振った。
「こちらこそ…ありがとう。気をつけてね?」
私も微笑んだ。
「……やっぱ…もう1回だけ抱きしめさせて。」
腕を掴まれ、引き寄せられた。
抱きしめられ…また好きな匂いに包まれる。
「…好きだよ。」
「!…す…好き…。」
「ありがと、大好き。」
*
「おかえり~デート楽しかった?」
「…うん…。」
「…!?本当にデート!?ちょっと!お赤飯炊いてない!え、彼氏は?どんな人?」
「ちょっ…いいって…ほっといて。」
お母さんは…おせっかいです。