第28章 大会
『時瀬高等学校です』
達は入場した
そして演奏が始まった
仁科は驚き微笑んだ
「どうです?彼らの音は仁科さん」
仁科の目には涙が
「あの子達どこまでいくんだろうね‥」
「と‥いいますと?」
「どんどん吸収してどんどん上手くなってる‥でもただただ上手いだけじゃない‥心に響く音」
「私も同じです‥」
堂島は微笑んだ
「あいつらの顧問でよかったと思ってます。それにみて下さいよ。あいつら‥楽しそうに弾いてます」
「ほんとだね‥」
仁科はハンカチで涙を拭った
(届け‥届け‥)
(伝われ‥)
(私達の音‥!!)
(もっと皆と箏を弾いていたい‥)
(このまま終わりたくない!)
(お願い‥)
(今すごい楽しい)
(届きやがれ!!)