第22章 いた
「ねぇ久遠」
「なんだよ」
「朝バスの中で滝浪先生のこと笑ってたけど‥そういうあんたは彼女とかいたことないの?」
「‥ねぇけど?」
鳳月は驚いた
「なんだよそんな意外そうな顔しやがって」
「べっ別に」
「前俺喧嘩ばかりしてたこと知ってんだろ?俺の事女子は皆怖がんだよ」
「今も?」
「鳳月は俺怖くねぇの?」
すると鳳月は笑った
「当たり前でしょ?箏の音きけばわかるわよ。久遠は本当は優しいって」
久遠は驚き笑顔になった
「ありがとな鳳月」
その笑顔をみた鳳月は顔を赤くし下を向いた
「鳳月は彼氏いねぇの?」
「いないわよ」
「へぇ」
「バカにしてんの?!」
「お前と話すのなんか楽しい!」
(なによ久遠のやつ‥ドキドキするじゃない)