第2章 鳳月さとわ
放課後
「おい!メガネ!!なんだあの演奏」
「く‥久遠くん‥‥‥ごめん下手くそで」
倉田は苦笑いした
「入部届けちゃんとしたの持ってきてやったぞ」
「なんで上から目線なの‥」
久遠は辺りを見渡した
「どうかした?」
「なぁ‥一緒に弾いてた奴は?」
「あ‥終わったら帰っちゃった‥」
「はぁ?!幽霊部員だからか?」
「知ってたの?」
「哲生からきいた」
するとノックがした
「はーい」
倉田が扉を開けると一人の女子生徒が立っていた
「あの‥箏曲部に入部したくてきました。鳳月さとわと申します」
「入部?!ありがとう!!」
「あれ‥男だけ?新入生歓迎会のときの人は?」
「幽霊部員だってあいつ」