第105章 修学旅行2日目
『紫原は、何かお守り買った?』
「これ買ったー」
『鈴?』
「幸せを呼ぶ鈴なんだってー」
『…何か可愛いな』
その鈴を包まれていた紙から取り出してチリンと音を鳴らす紫原
これで幸せが来たのかなー。と疑問に思いつつその鈴を鳴らしている紫原を見つめているとこちらを見返してきた
「どうしたの~」
『紫原に幸せ来たのかなーと思って』
「俺、#NAME1#ちんとしゃべってるだけで幸せだよー」
『…え』
「赤ちんとミドチンみたいにそこまで厳しくないし、黄瀬ちんと峰ちんみたいに馬鹿じゃないし~
黒ちんみたいに意見がぶつからないから、好きだよ~」
『ああ、そういう意味ね』
「ん~…まあいっか」
何か思ってることと違ったのか、鈴をしまいながら微妙な顔をする紫原
あたしはその理由が分からなくて、とりあえず目線を逸らすため前を向くと征十郎達の姿が目に入った
『あ』
「ん~?」
『征十郎、恋のお守り買ってる』
「…へ」
『涼太とさつきもだけど』
「黄瀬ちんとさっちんは買うって言ってたから分かるし~」
『…コーチのお土産か何かかな』
確か真田コーチって独身…だったっけ?
結婚してた気もするせども、まあいいか
…でも、わざわざコーチに恋のお守り買っていくとはチャレンジャーだな。おい