• テキストサイズ

【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第105章 修学旅行2日目









その後、目を瞑ってほんのり笑みを浮かべながら歩き出した征十郎

まるで方向を知っているかのように真っ直ぐ石に向かっていて、何かイラッと来た




『…やっぱ普通に辿り着いちゃったよ』


「さすが赤司くんですね」


『本当、完璧過ぎて怖いわ~』


「とりあえず次は僕行きますね」


『テツヤがラストか、頑張れ』


「黒子っちー!アドバイス必要ッスかー?」


「お断りします」


「もうちょい言い方選んでほしいんスけど…」


「テツくんカッコいい!」


『…もうほっとけ』



先ほどの征十郎とは全く逆で、一歩一歩慎重に口を固く結びながら歩き出したテツヤ

その背中は小さいけれども頼りがいがあるような感じかして、心がほわっと暖かい気分になった




『・・・ほわっ?』


「あ、着きました」


「黒子っちまで着いたのに、俺だけ着かないって…」


「…馬鹿にしてませんか?」


「うらやましいんス!」


「だったらアドバイス受ければ良かったじゃねぇか」


「ここって思ったんスよ…」


「黄瀬ちんって馬鹿だよね~」


「青峰っちよりは馬鹿じゃないッス!」


「おい!」



6人の会話を聞きいているとふっと笑みがこぼれて、顔を前に向ける

たった10mの差が、とっても長く見えた気がした











/ 704ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp