第104章 修学旅行1日目
その後、大輝にドン引きしたりトランプをしたりして過ぎ去ったおよそ3時間
「奈良ッスよ!鹿ッスよ!!」
『鹿せんべいでも食ってろ』
「ヒドッ!?」
「鹿せんべいっておいしいの~?」
「人間が食べても香ばしいだけだ
味はほとんどないのだよ」
「じゃあいらなーい」
『…鹿って付いてるんだから食べようとするなよ』
先ほど少し説明したが、帝光では5月下旬にあるあの中学校最大のイベント(?)修学旅行だ
いやまあメンツがメンツのためかなり(良い意味でも悪い意味でも)思い出に残りそうな修学旅行になりそうだなぁと思っているが、 はっきり言うと悪い意味でしか残らない気がする
「あ、鹿が寄ってきました」
『テツヤって動物に好かれるよね』
「…そうですか?」
『黒豹か狼と犬とか』
「…黒豹か狼って、青峰くんですか?」
『それ以外に誰が居るんだよ』
「ひでぇな!」
「じゃあ犬は黄瀬くんですね」
『正解』
「ちょ、俺何回犬じゃないって言えばいいんスか!?」
『…でー、紫原が熊っぽい』
「俺無視なんスね!?」
「あ!分かる!私は私は!?」
『…うさぎ?』
「やった!」
喜んでいるさつきを見ながら他の4人は何かなーと適当に動物探してみる
とりあえずこの中にイメージが鹿っていうのはいない