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【黒子のバスケ】トリップしたけど…え?《1》

第34章 全中と決意





「はぁ…!?あんなんがユニ着てんのかよ?」

「しかも4ファウルの奴まで出してくるなんて… 即退場でベンチに返してやる」

「1つ忠告しておこう、ここからはもうそうそうファウルをとれるなど思わない方がいい。全力で守ることを勧めるよ」

「「あ?」」


テツヤを舐めているような発言をする相手に、征十郎が忠告をした

始まった後半戦、征十郎からパスをテツヤがルートを変えて紫原へとボールが回る。彼は「おっけー」と緩く返事をしてダンクを決めた


「なっ…なんだ。今のはっ…!?」

「何が起きたー!?」


何が起きているのか分からない相手チームは何も対応できないままテツヤのパスに翻弄される


「うおお、また決まったー!!」

「帝光、後半開始から突如猛攻ー!!」

「あっという間に逆転ー!!」


慎重なプレイから一転した帝光は緑間の3Pによりついに点差が逆転した


「調子は戻ったようだな。青峰と何かあったのか?」

「…いいえ…けど、ウジウジ悩むのはあとにします
まず全力でこの試合に勝って、細かいことは終わってから教えます」

「やっと、らしくなったようだな」


パスが通るようになったことでテツヤの調子が戻ったことを察した緑間は彼を鼓舞し、口元には綺麗な笑みが浮かんでいる

相手もこんな調子では1対1が出来ないとファウルも取れないからか、焦った様子を見せる


「くそがっ…せめて1対1にもちこめれば…」

「…へえ、1対1ね。いいぜやってみな」


瞳に未だ光のない大輝がボールを持った。マッチアップの双子の片割れも観客も4ファウルの大輝が一対一をすることに驚いている

始まる前に白金監督が指示していた通り、彼はフェイクを織り交ぜてドリブルする


「ぐっ…」

「ハズレだ。けっこうイイ線いってたが、相手が悪かったな
いや…お前じゃ相手にもなってねーか、オレに勝てんのは、オレだけだ」


フェイクについていけなかった片割れは尻もちをついてしまったので、大輝はそのままシュートを決める

ファウルを取れなかったからかプレイが乱れた相手チームのパスを征十郎がカットし、大輝主体で第3クオーターは進んでいった





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