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【鬼滅の刃/煉獄】真冬の夜の夢

第1章 追憶















ブォー――――――――………



汽車の笛が鳴る。
もうすぐに私が乗り込もうとしている汽車が発車するのだろう。



「無限列車」



私は今、夜行列車であるこの汽車に乗り、あのお方……お館様の元へ向かおうとしている。


否、これは私の意志ではなく
鎹鴉を通して、お館様からそう言伝があったのだ。


…お優しいあのお方のことだ。
恐らくは日光に弱い体をもつ私のことを思ってのことなのだろう。


私はほわほわとする、あたたかな気持ちになり
お館様を思いながら汽車に乗り込んだ。








私が乗り込んだのは3両目の車両であった。



しかし残念ながら、ひとりでゆったり座れるほどの余裕のある席は空いていなかった。

仕方なく4両目へ向かうことにする。

貫通扉を開けた瞬間目に飛び込んできたのは、何やら賑やかな4人組の青年たち……いや、

正確には、一人は青年だが、他の三人はまだあどけなさの残る少年…と言えようか。





(楽しそうね…)




純粋にそう思った。


しかし……私は彼らを見てすぐに「鬼殺隊」の一員であるとわかった。

特にこの、炎の柄の羽織を着ている人…柱ではないの…?




(あぁ…懐かしいわ……この感じ…)



彼らの横を過ぎる際、思わず青年と目が合ってしまった…




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