第23章 いろんな選択
夕飯になり、宴会がスタート。
『平野・信濃・秋田。
これ、お守りです。』
秋田「わぁ…ありがとうございます!」
平野「なんだか、力がこもってますね。」
『一度なら身代わりになります。
そうならないよう、護りの祈りを込めてますが。』
信濃「すげーな…。」
平野「きちんと応えないと、ですね。」
秋田「そうだね。」
『気楽に行きましょう。
長い付き合いになるのだから。』
信濃「…あぁ。」
そう、これからなんだから。
大和守「主ー!和泉守が潰れたー!」
『Σ誰よ、飲ませたのっ!』
堀川「自分で飲んだんです…。」
じゃ、仕方ない。
『放っといていいんじゃない?』
朝には起きるでしょ。
寒く無いから、風邪もひかないだろうし。
薬研は大変かもしれないけど。
あ、そうだ。
『髭切ー、ちょっと。』
三条派と呑んでいた髭切をこちらへ呼ぶ。
みんな騒いでるから、聞こえないだろう。
髭切「なに?月胡。」
『私の時代で、行って見たい所ってある?』
髭切「そうだなぁ…
遊園地?だったかな。そこへ行って見たいかな。
…って、まさか……。」
『再来週、休暇申請したから。
一緒に行こう。』
髭切「うんっ!!」
ぎゅっと、両手を握られた。
髭切「月胡と二人で行けるんだよね?」
『そう。』
髭切「やった!」
こんなにテンションの高い髭切、初めて見たかも。
そう。
今回は髭切と行く事にした。
私と繋がっている事で、いらない心労もかけていると思うから。
膝丸も一緒にとちらっとは考えたんだけど、髭切だけにして正解だったようだ。
髭切「楽しみだ。」
『私もだよ。他にも何かあったら、言ってね。』
髭切「月胡の運転する車?に乗りたい。
三日月が自慢してたから。」
『わかった。』
…自慢してたんだ、宗近。
可愛い所もあるんだな。
膝丸「どうした、兄者。ご機嫌だな。」
髭切「月胡と一緒に休暇を取るんだ。」
膝丸「…そうか。良かったな、兄者。」
膝丸…
複雑、だよね。
私に想いを伝えてくれたばかりだし。
膝丸との繋がりに念を込める。
(次は膝丸ね。)
伝わったのか、ぱっと顔を上げた。
その表情は嬉しそうで、安心した。
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