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月の雫

第19章 新たな悩み ※


ー三日月宗近ー

「月胡?」

月胡「先に戻ってるから、翡翠からたっぷり褒美をくすねてきて。」

なんだか、様子がおかしくなかったか?

翡翠「三日月宗近。」

「なんだ?」

・・・・・・・・・・・

本丸へ戻り、月胡の私室へとむかう。

「月胡、入るぞ。」

『はぁっ…だ…めっ。』

月胡の返事を無視して、部屋へ入って結界を張る。

「月胡…。」

ベッドの上で苦しそうに、丸くなっていた。

先程の翡翠の言葉は…本当のようだ。

・・・・・・・・・・・

翡翠「三日月宗近。」

「なんだ?」

翡翠「月胡、欲情してる。」

「はっ!?」

何を言い出した?

翡翠「お前だって経験あるだろ?
戦で昂り過ぎて、熱を持て余す事が。」

…そういえば。
遠い昔の事で忘れていたが、血が激って“そう”なった事があったな。

翡翠「今の月胡がそうだ。
久々の戦いで、かなり興奮状態だろう。
こんな事、頼みたくないが…
熱を冷ましてやれ。
本番はするなよ!
手技と口淫だけだ!!
間違っても、お前の精を口でも当然子宮にもだすんじゃねーぞ!」

それはまた…厳しい事を。
好いてる女子が熱を持て余していると言うのに…

三日月「酷なことを…。」

翡翠「好きなら耐えろ。
…本当なら俺が行ってやりたい所だが、ここの後始末がある。」

誰が、他の男になど任せるか。
それに、翡翠なら…
人間の男なら、最後まで抱くだろう。
そんな事…許せるわけが無い。

・・・・・・・・・・

『はぁ…はぁ…』

「月胡。」

肩に触れるとビクッと反応し、俺を見る。

どくんっ!!

『宗近…。』

潤んだ瞳…上気した頬…
間違いなく、欲情している。
熱を持て余してどうしていいか分からず苦しんでる月胡を、早く楽にしてやりたい。
そんな気持ちの方が大きかった。
自分がどうこうよりも。

「苦しいよな…
待っていろ。
今、楽にしてやるからな。」

『ダメ…それは…。』

「分かっている。
大丈夫だから、俺に任せておけ。」



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