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月の雫

第19章 新たな悩み ※


『このフロアは任せた!
最上階へ行く!』

翡翠「大太刀がボスだ!
油断するなよ、月胡!!」

『あぁ。』

向かってくる短刀は霊力で散らし、他は刀で斬り捨てる。
急所をひとつきで斬り、体力消耗を防ぐ。

(ごめん…ちゃんと浄化するからね。)

…血が沸る。
戦うのは、嫌いじゃない。

最上階に着くと、他の階とは比べ物にならない量の敵が。

『いくか…。』

向かってくるヤツから斬りつける。
全部は相手しないで、ボスを目指す。

三日月「月胡!!」

『残りを頼んだよ、宗近!』

追いついた宗近に残りを任せ、大太刀へと突っ込む。

ガキンッ!!

おぉ…重い。
刀に霊力を流して、重さを軽減する。

『政府にご用?
…それとも、私かしら?』

…「グ……。」

…ここへ飛ばされただけ、か。
話す事は出来ないようだ。

『…ごめんね、おやすみ。』

急所に斬り込み、終わらせる。

これで、新たに敵が増える事はないはずだ。
建物ごと浄化してしまおう。

集中して浄化をする。
…ごめん。
今度は刀剣として会おうね。

翡翠「月胡、終わったな。」

『…うん。
明後日呼び出したのって、この事なんだ。』

翡翠「だと思った。
おそらく、月胡の考えで合ってる。
答え合わせは、予定通り明後日な。
浄化と結界を張ってくれたんだな。
代表で、礼を言う。」

『いいえ。怪我人は?』

翡翠「なし。
お前の刀剣は、強いし賢いな。」

『当然でしょ?』

宗近の周りにみんなが来た。
みんなも怪我、なさそうだね。

…久しぶりに、戦ったな。
鶯丸達の時は、防御だったし。

翡翠「後始末は任せてくれ。」

『うん…。』

翡翠「月胡?」

『もう、帰っても良いかな?』

翡翠「あぁ…
お前…大丈夫か?」

『…何が?』

分かっているなら、ここで言うなよ…。
実は、かなりヤバいんだから。

翡翠「…先に戻ってろ。
刀剣達に褒美を持って行かせるから。」

『…たのむわ。』

なんとか、鎮めないと…



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