第19章 新たな悩み ※
『宗近、髭切・膝丸を呼んできて。』
三日月「わかった。」
お茶とお菓子を用意して、3人が来るのを待つ。
三日月「呼んできたぞ。」
髭切「なにかな?」
膝丸「何かあったか?」
『…座って。
話しておこうと思って。』
前回の任務で感じた事、考えた事を3人に話す。
長く生きている彼らは、落ち着いて聞いてくれた。
膝丸「太鼓鐘の刀に呪…か。」
髭切「治りが遅かったのも、そのせいなのかな。」
三日月「おそらく、な。」
『それで、明後日に翡翠を呼んだの。
向こうがどこまで把握してるか、こちらと共有しようと思う。』
この本丸はまだ、嗅ぎ付けられていないはず。
ここの護りを強化しておくか。
ビー ビー ビー
警報だ。
こんのすけ「伝令!
政府施設を時間遡行軍が襲撃!
審神者・月胡に鎮圧を命ずる!!」
『宗近、三条派に出撃準備を。
出来次第、ゲートへ。』
三日月「わかった。」
『髭切・膝丸も来れるか?』
髭切「もちろん。」
膝丸「いつでも。」
何を察知したのか…
私を誘き出す罠か…
執務室の机下に忍ばせた太刀を脇に差す。
膝丸「月胡?」
『この刀は無銘だよ。
私の護身用。
顕現できないから、安心して?』
髭切「…必要なのかい?」
『おそらく。』
数が多いだろうから、私も戦う事になるだろう。
政府預かりの刀剣は多くない。
ゲートに集まっている三条派と合流し、政府施設へ向かう。
『今剣・岩融は避難誘導。
一階は石切丸、二階は小狐丸、三階は宗近、四階は髭切、五階は膝丸。
以降は鎮圧が終わった者から上がってきて。』
「「「はっ!」」」
『…折れる事は許さない。
主命だと思え。
行くぞっ!!』
各々が散っていく。
階段を上がり、各階で一人ずつ減っていく。
膝丸「月胡、一人で大丈夫か?」
『心配なら、早く片付けて応援に来てよ。』
膝丸「…わかった!」
さぁて、久しぶりの乱闘だ…
楽しもうかな。
翡翠「月胡!」
『お待たせっ!』
言いながら、敵を斬り捨てる。
翡翠の戦う姿は久しぶりに見た。
翡翠「結界を!」
『やってある!
これ以上、増える事はない。』
まぁ、十分すごい数だけど。
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