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第3章 これが私のハッピーエンド


 シグマと名付けられた男の子は無事に役所に私とイデア先輩の子供として認識され、人権を得た。遺伝病を発症することもなく、今は元気に庭を駆け回っている。前の世界に居たならば絶対にあり得ないであろう光景。あの子はどうか私の手が汚れていることを知らずに遠い遠い将来で墓に入ってくれれば良い。
「シグマ、そろそろおやつの時間だよ。入っておいで。」
「はーい!」
今はこれで良い。愛し合うというよりは秘密を共有する仲間という感覚の方が強い夫と見かけが大人っぽくなった義弟と無垢な我が子に囲まれて私は幸せだ。




happyend
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