第2章 夢の中の君
「…ちゃん!!ねぇちゃん!!起きろよ!!」
よく知った声に夢から現実に引き戻された。
『ん…。眠い。おやすみ。』
はタオルケットを頭にかぶり、再び眠りにつこうとしたが、それは叶わず上司のリザに剥ぎ取られてしまった。
「。起きなさい。エドワード君とアルフォンス君が来てるわよ。」
『ん…。もう!!せっかくまた会えたのに!!邪魔するんじゃない!!』
ドカッ
ガバッと起きたと思いきやエドワードの頭にチョップをかました。
「いてっ!!知るかよ!!起きねぇーねぇちゃんが悪いんだろ!!」
『最近会えなくて、今日やっと会えたのに!!バカエド!!チビチビ!!豆つぶバカ!!』
と実の弟に暴言をはく、。
「なんだとー!!だれが豆つぶどチビだーι(`ロ´)ノ!!このバカねぇ!!」
『はぁ!!姉に向かってバカとはなんなの?バカとは!!』
「ねぇちゃんもおれとそんなに変わんないだろうが
!!」
とエドワードは取っ組み合いの喧嘩を始めた。そのそばをオロオロとアルフォンスが行ったり来たりしている。
「姉さん、兄さんだめだよ。喧嘩は。それにここ大佐の部屋だしさ。ねぇ!!」
とアルフォンスが2人をなだめるが聞かず、喧嘩を続けている。
「少尉と鋼の…やめたまえ。仕事の邪魔だ。」
部屋の主であるロイが声をかけるが2人の耳には届かなかった。
ダンッ!ダンッ!ダンッ!
「2人ともやめなさい。」
リザは持っていた拳銃で睨み合っている2人の間を撃ち抜く。
『「はっはい…。すいません。」』
2人の喧嘩はこうして幕を閉じたのであった。
『あーあー。せっかくあの人に会えたのに~。だれかさんが起こすから!!』
はプーと頬を膨らませながら文句を言っていた。
「あの人って…。また夢の君の夢みてたのか?」
「「夢の君?」」
「そっ。ねぇちゃんが時々見る夢でさぁ…。一人の男の人が出てくるんだと。」
『夢の中でしか会えない人なの!絶対わたしの運命の人よ!!もーどこにいるのかな?任務でいろんなところに行ったけどまだ現実では会ってないの…。』
「「へ~…。」」
以外の人たちは興味なさそうに返事をする。