第58章 絶対君主には成れずとも$ 下巻1
ないわー、マジないわー。
どうも。
無駄に耳が良い男、善逸です。
皆さん、俺の話を聞いて下さい。
ちょっと待って!
そんな遠く行くなって!
カメラこっち!!
「俺の話を聞いて下さい。実は昨夜…外に行ったきり、戻って来ない二人を心配して呼びに行こうとしたら……」
クチュクチュ、あんあん言ってんの!
信じらんないって!
外よ!?
あんな無愛想な野郎とナイスボディーな……
「あふん!」
善逸君、鼻血が……
「しょうがないでしょー?」
夜中にあんなん見てどうもしない訳ないじゃないか!
お陰で昨日は眠れなかったし……
「もう!なんで……」
擬煌珠(フィロ)ちゃんは…
可愛いんだけど、そういう風に見れないし!
一晩中話し相手になってた俺は処理もできなくて、本当っ、迷惑っ!!