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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第57章 絶対君主には成れずとも$ 中巻


「同契しましたか。おもしろい、その実力見せてもらいましょう!擬煌珠(フィロ)!そちらは水、ならば私は雷(いかずち)で相手をさせて頂く」

「いけるか、朔?」

「問題ありません、私は常勝のエディルレイド。分析適応能力で私の一属の右に出るものは居ません」

「ほう、なかなかの自信ですね。その牙城(がじょう)、崩して差し上げましょう!」

「吾(あ)が為に 迷子(まよいご)覆(おお)う 黒霧に……」

ノアズアークの隊長が雷を降らせる暗雲を呼び込む。

「白波に 穿(うが)つ矛には 海神(わだつみ)の……」

対する朔は暗雲から嵐を呼び込む。

雷と嵐が激突する。

二つの力は相殺しあい、乾いた大地に恵みの雨を降らせるに留まった。

「雷を散らすか、さすがは天然石といったところか……」

クツクツと笑う隊長に冨岡は問う。

「何故、追いかけてくるんだ?」

「その剣、核石と能力にどれほど価値があるか知っているか?」

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