第57章 絶対君主には成れずとも$ 中巻
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娼婦の活動時間は夜。
と言うわけで、日中はあまり動かなかったのだが………
「とりあえず、着替えね?」
開店前に渡された衣装を見て、俺は一瞬目を疑った。
明らかに布地が少ない。
「いや、意外とアンタ良い身体してるし、上半身出してても気にされやしないって!」
極めつけは『ここ娼館だし、これで受けないなら下手すりゃ女物出されるわよ?』だ。
菖蒲の戯れ言かと聞き流していたが。
『それ、ちょっと見たい!』と女性達が俺に本当に女物を持って来たので、断った。
心底残念がっていたようだが……
「賭け札も良いけど、アンタ整体できないかね?」
「整体?」
「娼婦達の肩や腰なんかを揉んでやってくれないかね?」
揉む?
あぁ、凝りを解せということか。
「心得た」
「良いのかい?」