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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第57章 絶対君主には成れずとも$ 中巻


「すごいですね、本当にイカサマしてないのに勝ち越しです」

百合が声を上げる。

「もう、金貨が無いよー」

「菫、もう諦めな」

「菖蒲姉さーん」

「アンタなかなかだね。どうだい、女将このお兄さん雇ったら?美形だし、賭け札も上手い。文句なしだろ?」

「アンタが世話焼きかい?珍しいね。ま、良いわ。アンタ明日からここで働きな。朔ちゃんは菫の代わりに客引きしとくれ」

なんと。

ひょんなこともあるものだ。

とはいえこれで当分は安心して寝られそうだ。

「でだ。すまんが、アンタら相部屋でいいかね?」

「問題ない、俺たちは異母兄妹だからな」

こうして、二人の新たな生活が始まった。

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