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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第57章 絶対君主には成れずとも$ 中巻


「あ、待って下さーい!」

また、客引きか。

「貴様は誰だ?」

今度は何なんだ?

「俺は竈門炭治郎。そこの角でやってる水晶堂で下働きをしている者です」

水晶堂?

「胡散臭い商売なら結構だ」

「待って下さい、違うんです!」

「何が違うんだ?」

客引きに違いも何もないだろう。

「昼間、そこのお姉さんに親切にしてもらったって妹が……ほら、禰󠄀豆子」

「あ、さっきの!」

「朔の知り合いか?」

「お昼に串焼き食べた後で、その女の子がお兄さんとはぐれたということで……」

成る程。

俺が白藤の事を思い出している間、朔を見かけなかったのはどうやら人の役にたっていたかららしい。

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