• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第55章 スルタン企画 絶対君主には成れずとも$ 上巻


「っ……」

顔が近い。

「どうしたんです?王との謁見、そんなに上手く……?」

何故だ?
何故、こんなにも心を乱される?

シャララン。

白藤の竪琴。
しっとりと、それでいて湧き出ずる水のように広がる音色。

とても心地が良いその音色に、がんじがらめになっていた心の糸も解けていくようだった。

「あぁ、良かった。いつもの……」

ぎゅっ。

演奏が終わると同時に、冨岡は白藤を抱き締めた。

「義勇…様?」

「義勇。お前だけはそう呼んでくれ」

「え?でも……私は妃姫じゃないし…」

「なら……」

『妃姫になれば良い』

「え、だって…!義勇…!きゃっ!」

そのまま、寝台に白藤を押し倒す。

「王に言われた、妻を娶れと」

「でも、私は宮女だし…」

/ 1846ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp