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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第55章 スルタン企画 絶対君主には成れずとも$ 上巻


「ですから、義勇様……」

「朔。よく聞いてくれ。すまないが、お前の望むようにはしてやれない。俺には将来を誓った妻がいるんだ」

「………この国は、妻が何人いても良いのでしょう?」

「は?」

「私は別に構わないのです。私が何番目でも、義勇様の愛を感じられたら」

「……………」

俺が想いを寄せているのは、白藤であって、こいつじゃない。

「とりあえず、離してくれ……」

「もう、つれない方ですね」

スッ。

ようやく解放された冨岡が強ばった体を伸ばしていると……

「…………」

朔が冨岡の体をじっくり眺めている。

「……何をそんなに凝視しているんだ?」

「いえ、義勇様の体が、剣士向きだなと思いまして…」

「……そうすぐにお前を使うかどうかも分からないぞ?」

「さぁ、それはどうでしょう?」

「どういう意味だ?」

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