• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第7章 廓の中$


京極屋の善逸

なんか俺、自分を見失ってた。
俺は宇髄さんの奥さんの"雛鶴"さんを探すんだったよ。

三味線と琴の腕を上げたってどうしようもないだろうよ。

でもなぁ、どうしよ。
ずっと聞き耳立ててんだけど、雛鶴さんの情報ないぞ。

「おなかすいたわ」

「帯がないのよ」

「髪結いさん来た?」

「早くしなよ」

「ひっくひっく、ぐすん」

ひっくひっくぐすん!?

「一大事だ。女の子が泣いてる」

「ひっくひっく」

ぐすん。

荒れ果てた部屋に目を剥く善子。

「ちょっ…めちゃくちゃなんだけど、どうしたのこの部屋。えっ、けんっ、喧嘩!?喧嘩した!?大丈夫!?」

わっ。

禿(かむろ)の女の子が泣きじゃくる。

「ごめん!ごめんね!君を怒ったわけじゃ…ないのよ!!ごめんね。何か困ってるなら…」

/ 1830ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp