第51章 里帰り$
「あの時言っていた封印がこれなのか?」
「はい。視認できるならやはり…」
「こっちもか?」
うなじに触れられ、ぴくりと反応する白藤に。
「ん…そっちは…経年の記憶を…///」
なるほど。
確かに、白藤ほど長く生きて居れば、忘れたいこともあるだろう。
ふぅと息つく白藤の瞼が閉じられていく。
このままでは生殺しになってしまう。
ぐぷぷ。
「ふぁっ…!!…ちょっと、冨岡さ…///」
いきなり冨岡の陰茎を挿入され、白藤の声が上擦る。
先程まで刺激され続けていて準備万端とはいえ、ここは慣れ親しんだ藤の屋敷でもなければ、冨岡の屋敷でもない。
冨岡の師範で元柱である鱗滝の屋敷。
きっともう、匂いで感づかれているに違いないが、このまま最後までとは…
「はっ…んんっ…///」
「手を外せ。声が聞きたい」
「やっ、です……ダメ…///」