第51章 里帰り$
$$$↓ここから冨岡裏入ります。とうとう2回目ですよ。苦手な方はページまでジャンプしましょう。
俺が部屋に戻って来たら、白藤は先に寝入ってしまっていた。
といっても、布団に寝ている訳ではなく、柱に凭(もた)れかかって寝入っている。
「白藤…」
一応声をかけては見るが、やはり反応なし。
やむ無し、布団まで白藤を運び、寝かせる。
さて、どうしたものか。
寝ている者を起こすわけにはいかないが、しっかりと聞いておきたいこともある。
「そう言えば…」
先程の情景を思い出し、冨岡が白藤の髪を掻き分けて、うなじを見つめる。
「文字か?」
変わった形の紋様が一文字付いている。
冨岡の指が文字に触れる。
「ん…」
「起きたか?」
「冨岡さん、すみません。眠ってしまっていました…」
「あぁ。その…」
ぎゅっ。
「白藤?」
白藤が自分から抱き付いて来るのは珍しい。