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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第51章 里帰り$


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「会わせたい人、ですか?」

冨岡はコクりと頷くと、自分の育手の師範の事を語りだした。

「そうですか、あのお方が冨岡さんを指南なさって下さったんですね」

「ああ」

「あのお方はあまり口数の多い方ではありませんから、何かと大変でしたでしょう」

大変?
そう言えば、鱗滝師範も元柱、白藤を知っていてもおかしくはないか。

「ご健勝ですか?」

「ああ、炭治郎も育ててもらったんだ」

「そうですか、炭治郎君も…では冨岡さんと引き合わせてくださったのは、ある意味ではあのお方のお陰ですね。ですが私が遠出するのは…」

「御館様の許可は貰ってある」

「……そうなのですか?」

万が一にも遠出は出来ないと思っていた。

例え柱が同行していても、私が動くことで本部に帰還した柱を癒すことはできない。

命に関わる治癒に関しては蝶屋敷ですら対応できないのである。

もし、また……

「白藤?」

「すみません」

「顔色が悪いな…」

カナエのような犠牲者を出すわけにはいかない。

もう、二度と。

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