第6章 メリクリ&10,000PV御礼 藤に詩へば$
正確な日時は最早思い出せない。
私は伏せっているばかりだったから。
思いは成就せずとも、彼女の体は手に入った。
それで、天寿を全うするならそれでも良いと諦念(ていねん)していた。
それなのに。
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翌日。
薬師が、ある薬を飲むように勧めてきた。
実際のところ、もう生きるための道になど興味はなかったが、薬師の言葉を聞いて私の中の何かが切れた。
「同じ薬を白藤殿にも飲んで頂いてますが、副作用は見受けられませんでしたし……」
白藤が。
では、白藤の様子が変わったのは、この薬師のせいだったのか。
濡羽色の艶やかだった髪は色を無くし、肌はより一層白くなった。
日のある内は体が怠いと、最近伏せっているのは全て……
怒りで体が震えた。
こんなことは初めてだった。