第49章 薄氷$
望み薄そうだけどな…
まぁ、これは…言わないでやろう…
「出来ましたよー」
冨岡と白藤が膳を運びながらやって来た。
膳には鮭大根、菜の花のごま和え、塩昆布の握り飯に豚汁といった見た目も豪華なものだった。
「うわ、旨そう!」
「沢山食べて下さいね」
「ありがとうございますー!」
善逸が大袈裟に喜ぶ。
「うわぁ、豪勢ですね。あれ?」
「どうかしました?」
「白藤さん、おはぎ食べました?」
「おはぎ?いいえ…そもそもあまり食事はしませんし…」
クンクンと鼻を鳴らす炭治郎
「あ、分かりました!不死川さんです!」
冨岡がピクリと反応する。