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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第48章 失意の夜$


「白藤?」

小刻みに体を震わせる白藤を背中から抱き締める。

「嫌…」

「俺だ。白藤…」

「……冨岡さん…?」

「ああ…」

「顔見せて下さい…」

「ん…何だ?」

冨岡の胸元に飛び込んで、きつく抱きついた。

「冨岡さん、冨岡さん…」

「どうし…」

「私は……もう必要ありませんか?」

「……どういう意味だ?」

「今日、非番だったんですよね?」

「………あぁ、悪い。実は…これを買いに行っていた…」

冨岡の隊服から取り出されたものは…

「これは……」

「紅だ…俺では選べなかったから胡蝶に頼んだ」

「貰って…良いんですか?」

「お前の為に買ったんだが…?」

「……付けてみても?」

「あぁ、見たい」

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