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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第45章 里帰り$


「義勇よ」

「はい?」

「……藤姫殿に、何をしたのだ?」

「特別なことは何も…」



白藤が人のように笑い、食事を用意するなど……

以前の彼女しか知らない鱗滝にとっては、その光景自体が衝撃だった。



「だが、あの変わり様は…」

「だとしたら、師範の代の柱の方々は白藤に誰かを重ねていたのでしょう」

「……血鬼術・魅了。彼女が柱と閨を共にする際は必ず柱の好みに合わせ、個としての自分は出したことが無かった」

「魅了?」

「知らんのか?」

「俺は素のままの白藤しか抱いてませんから」

「素のまま?藤姫殿がそれを良しとしたのか?」

「はい。少なくとも今の柱たちは白藤の魅了を使いません」



何と……

鱗滝が再び言葉を失っていると。



「すみません、冷えて来たので豚汁をご用意しました」



二人の前に器を置く。



「お前も一緒に食べると良い」

「はい、ですがご一緒して良いんですか?」

「あぁ」

「それでは此方に鍋をお持ちしますね」



土鍋を手にした白藤が戻って来て、自分の分の豚汁を用意する。

鱗滝は冨岡と談笑しながら、食事をする白藤を不思議そうに眺めた。

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