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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第45章 里帰り$


「何を作るんだ?」


冨岡に問われて、白藤が小さな巾着を取り出す。


「蛤のしぐれ煮を、と思いまして」

「蛤?」

「えぇ、藤の屋敷の馴染みの魚屋様から頂いたんです。砂抜きしてありますから直ぐに調理できますよ?」

「あぁ、師範が喜びそうだ」

「本当ですか?」



ニコニコと笑いながら調理をする白藤。



「冨岡さんは左近次様とゆっくり寛いで下さいな。積もる話もお有りでしょう?」



はい、お酒。とこれまた藤の屋敷の馴染みの酒屋から仕入れたらしい酒を手渡され、居間へ移動する冨岡。


蛤は着物の裾に隠せても、酒は何処から?

と首を捻りながら、冨岡は鱗滝の居る土間に向かう。


まるで勝手知ったる藤の屋敷の様にせっせと動き回る白藤。



それに……

『左近次様』



ここに来るのは本当に初めてなのか?

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