第47章 月一開催予定 読者感謝デー 縁壱編 藤の神子$
抱いて?
何も分からなくなるまで。
待ち続けて、焦がれているのは夢だと言って。
私は傍に居ると…嘘でも良いから私の横で愛を囁いて。
「厳勝様…みち、勝…様…」
お慕いしておりました。
たとえ叶わずとも、貴方の腕の中に居られることが、私の幸せでした。
何度、私の体を縁壱様の昂りが貫いただろう。
瞬く間に夜は明け、隣に居たはずの縁壱様は私が起きる頃には藤の花の屋敷を後にしていた。
ひどい話だ。
居もしない人を想って…あまつさえ、その方の名を呼ぶなど…