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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第6章 藤に詩へば$(無惨裏)


時がない。


今、こうしている間にも刻々と私には死が近付いてきている。



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三日後。

病のせいで今日もお兄様は床に伏せっている。



私は粥を用意したり、お兄様の額の手拭いを変えたり、体を拭いて差し上げる。


こうして、お兄様の側にいられる。
それだけで、私は幸せ者だ。



ドクン。



何故だろう。
先程、薬師から渡された薬を飲んでから不自然に鼓動が跳ねる。



体の奥底が熱い。



その熱はジワジワと全身に広がっていく。
まだ、倒れてはいけない。
お兄様の前では絶対に。



ドクン。



意識が、遠退く…



どさ。



「白藤?どうした?」



白藤が倒れた。
こんなこと、一度もなかった。


白藤の体が熱い。
私が無理をさせたせいだ。


舞山は歯噛みした。
自身の無力さに。



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