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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第45章 里帰り$


だとすれば、私は果報者だ。


日が沈んできたため、一晩の宿を探すために外へ出た二人は集落の外れにあるお堂を見つけた。



「本当に、使って良いのでしょうか?」



廃屋とは言え、今夜の宿がわりに選んだのは観音堂。

名前の通り、お堂の中には千手観音を祀ってある。



とりあえず、何か身繕った方が良いだろう。

少し考えてから、白藤が竹筒に入っている水を器に移し、観音様に供える。



「本当なら食料の方が良いんでしょうが…」

「意外と信心深いな」

「そうでもないですよ。でも、くすんでしまっているようなので、磨いて差し上げようかと」



持っていた手拭いで千手観音像を真剣に磨く白藤。

と、反対側からも手が伸びてきて、冨岡も観音像を磨き始めた。



「俺も手伝う…」

「ありがとうございます」


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