• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第6章 藤に詩へば$(無惨裏)


「これは良い兆しです。すぐにまた改良を施して参ります」



こんなにも見てくれが変わってしまったのに、良いとは、何なのか……


腑に落ちないことはあれど、舞山の為になるのだと自分自身に言い聞かせた。




薬師は逃げ帰るように走り去った。

私は白くなった髪をお兄様に見せたくなくて、結い上げた髪に手拭いを巻いた。



「白藤、手拭いなんて被ってどうした?」




「お兄様、寝ていて下さい…」

「大丈夫。白藤、顔をよく見せてくれ」



ハラリと舞山によって手拭いを取り払われ、白くなった髪を見られた白藤は俯いた。



「私への心労でお前の髪が白くなったのか…」

「そんなことはございません!私は…」



薬の実験台になったことは言えない。
お兄様に心配をかけてしまう。



「いつも、すまない」

「いいえ。いいえ…そんなお言葉、私には勿体無うございます」


お兄様は何も悪くない。


/ 1936ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp