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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第44章 薄氷$


台所に残った白藤は一人黙々と片付けをしていた。



「………」



まさか冨岡さんがあんなに怒るとは…



「どうしたら…」



私は自由に出来るお金はないし、冨岡さんの欲しいものにも皆目見当がつかない。

私ばかり与えてもらうのは、やっぱり不公平なのではないか。



「でも…」



何で返せば、良いのだろう…?

そんなことばかり考えていると…



「白藤さん?」

「あ、炭治郎君」

「片付け、お疲れ様です。すみません俺たち白藤さんに頼りっぱなしで…」

「いいえ、私は別に…冨岡さんのお役に立ちたかったんですが、失敗してしまいました…」



無理をして笑顔を作っている白藤を見て、炭治郎は胸の奥がツキりと痛んだ気がした。


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