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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第44章 薄氷$


つんつんと善逸が炭治郎の肩をつつく。



「炭治郎、もしかしたら……もしかするかもよ?」

「ん?」



炭治郎は気付いていないようだが、弱みに付け入るなら今だと善逸の直感は働いていた。



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夕食後。



「後片付けはやっておきますので、冨岡さんはお部屋に…冨岡さん?」

「たのか…?」

「はい?」

「本当に何もなかったのか?」



彼の目には珍しく、不安の色が見えていた。



「冨岡さ…」

「本当は炭治郎の時の様に……」


抱かれたのではないか?とは聞けなかった。

言えば、彼女が離れていってしまいそうで、けれども何故か腹立たしくて……


だんっ!

冨岡に壁に追い詰められた。



「白藤……」

「何も…されては、いません…」

「………」

「信じては…頂け、ませんか…?」



結局、冨岡は何も言わないまま、私室へ戻って行った。


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