第6章 メリクリ&10,000PV御礼 藤に詩へば$
「まあ、お兄様。歩いて来られたのですか?牛車は?お顔の色が…」
「今日は気分が良かったから、朝廷脇の藤棚へ行ってきたんだ。お前に似合うと思って…」
「藤の花…私には勿体無いです」
「そんなことはない。お前は肌も白いから藤の花がよく映える」
「ありがとうございます」
それまでは些細なことが幸せだった。
本当に、幸せだった。
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「ああ、薬師様。お待ちしておりました!」
「白藤様。どうしたのですか?そんなに取り乱して…」
「舞山様が…血を吐かれて…」
「!、失礼しますよ」
「どうか、どうかお助け下さい…」
「必ず、お役に立ちます」