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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第44章 隠としての素質


今日は時透様のお屋敷と不死川様のお屋敷に行く日だ。

「これを着ていけ」

手渡されたのは丈の短い着物と袴。

「冨岡さん?」

「相手はあの不死川だ。油断するな」

「ふふ。冨岡さん、心配し過ぎです」

笑っていると、真面目に聞けと釘をさされる。

「お前は危機感が足りない…」

「むぅ。ちゃんと日が暮れてから行動してますよ」

「そういうことじゃない…」

「はいはい、じゃあ着替えて来ますね」

いつもの着物から冨岡が用意した着物に着替える。

矢羽柄の着物に藤色の袴を身に纏い、私は冨岡の屋敷から外に出た。

冨岡に散々送ると言われたが、行き帰りも稽古の内だからと断った。

最近冨岡がめっぽう過保護になった気がする。

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