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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第40章 隠としての素質


今日は時透様のお屋敷と不死川様のお屋敷に行く日だ。



「これを着ていけ」



手渡されたのは丈の短い着物と袴。



「冨岡さん?」

「相手はあの不死川だ。油断するな」

「ふふ。冨岡さん、心配し過ぎです」



笑っていると、真面目に聞けと釘をさされる。



「お前は危機感が足りない…」

「むぅ。ちゃんと日が暮れてから行動してますよ」

「そういうことじゃない…」

「はいはい、じゃあ着替えて来ますね」



いつもの着物から冨岡が用意した着物に着替える。

矢羽柄の着物に藤色の袴を身に纏い、私は水の屋敷から外に出た。



冨岡に散々送ると言われたが、行き帰りも稽古の内だからと断った。


最近、冨岡さんがめっぽう過保護になった気がする。


まぁ、それが彼なりの嫉妬だと思えばこちらも悪い気はしないので、ほんの少しだけ口角が上がってしまう。


「いけない、気を引き締めなきゃ……」


そう言いつつ、歩調が弾む白藤であった。


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