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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第33章 流るるままに$(時透、煉獄、宇髄裏夢)


「ったく、無茶してんのはどっちだっての」



禰󠄀豆子の変化を見届けて、気が抜けてからというもの、その場から動けなくなった白藤は宇髄に担がれ、唯一被害の少なかった宿屋に運ばれた。



「ごめんなさい…」



素足で駆けた白藤の足はあちこち擦り切れ、日光が当たったために、ふくらはぎには痛々しい火傷の痕が残っている。



「あんな陽射しの中にのこのこ出てきやがって。あと少し遅かったら、お前の足が使い物に成らなくなるところだったろ?」

「そうだぞ、藤姫殿。他人の体ばかりじゃなく、自分の体も守らなければな!」



まくし立てる二柱に最年少の彼が問う。



「ところで、どうして僕たちを集めたんですか?」



当然、白藤とも初対面のため、治療の経験も無い。



「そりゃ、俺らが負傷してっからだよ」

「それが何か?」



頭を傾げる時透。

当然の疑問である。



「あぁ、時透は藤姫殿の治療を受けるのは初めてだったか?」

「治療?白藤さんは医者なの?」

「ほら、白藤……」

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