第32章 しおり100拍手200御礼 今夜はお気の済むまま$
「何で白藤をテメェんとこで預かることになってんだァ?コイツは俺たち柱に優遇されるモンであって、中立の藤の家から貸し出されるってのが決まりだっただろうが」
そうなのだ。
私は今まで藤の屋敷から外へ出た試しがなく、ましてや誰か一人の元に定住するといったことがなかった。
「私も不死川さんの言っていることが正しいと思ってます。それに、冨岡さん。もし、彼女が我々の内の誰かに貸し出されるとなった時、潔く手離せますか?」
「コイツの立場は理解しているつもりだ。そうなった場合は惜しみ無く貸し出そう」
「ちょっと待てェ。コイツが必要な時、いちいちテメェの許可がいるのかァ?」
何か話が変な方向に…
「あの!!」
「どうしたんですか?白藤さん」