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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第28章 激動


白藤の肌には針が刺さっていないところを見るからに、煉獄は自らを省みず、自分たちと彼女を守ったことになる。



「頼めるか?」

「うん、鉄穴森さんとお姉さんを守るよ」



子鉄の言葉に煉獄は弟に声をかける心持ちで言った。



「よくぞ言った。君は偉いな」



時透と肩を並べて、煉獄は技を繰り出す姿勢に入る。



「やるぞ、時透」

「はい」



$$$



「ええい、まだるっこしい!!可楽!!この建物を吹き飛ばしてしまえ!!」



積怒と可楽が向かってくる。



「カカッ、言われなくともそのつもりじゃ」



ゴウッ。

葉団扇の起こす強風によって、轟音と共に建物が吹き飛ぶ。



考えろ!!
敵に大打撃を与える方法を。


すぐに回復させない攻撃を。



「カカカッ。随分見晴らしが良くなったのう」



額に手を当て、積怒は満足そうに笑う。



「さあ、これでちょこまかと隠れる場所はない。お前の仲間は仲良く瓦礫の下じゃ」



さも、愉快といった風情の積怒に対して。


「どうだかなァ、てめぇらの寝首引っ掻くために俺の部下たちも気張ってんだぜ」



ぐぐぐと積怒の錫杖を押し返しながら、不敵な笑みを浮かべる宇髄。

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