第4章 遊郭潜入大作戦$
「その必要はなかったようだがな…」
さっきの宇髄との息の合ったやり取りを見るに。
「嬉しいです。でも、冨岡さんの任務は?」
「さっき鴉から宇髄との合同任務になったと指令が来た」
「では、遠慮は要りませんね」
クスクス。
「何がだ?」
「お食事が終わってから、お話します」
「にしても、広いな。ここは」
「まあ、芸事をお見せすることもありますからね」
「お前も何かするのか?」
「一応琴くらいは弾けますが」
「なら、弾いてみてくれ」
「……分かりました」
シャラン。
専用の爪を付け、白藤が琴を爪弾いていく。