第23章 芸術作品$
ずるっ。
玉壺の体から生えているいくつもの手によって、服を脱がされる白藤。
「女体こそ神秘なり!!見よ、この絹のようなキメ細やかな肌!」
壺に片足を詰め、空に胸を突き出す様な体制で体をグニャリと曲げられる。
「後は真紅の帯で飾り付けたら、見事な女体盛りでございます。あぁそれと……」
ザシュ。
「この娘は鬼ですゆえ、刀を刺さねば完成には成りませぬ!!」
白藤の腹に深々と刀が突き刺さる。
みるみる内に血が滴り、そこに血溜まりができる。
「ふぐぅっ…!!」
「あぁ、お姉さん!!」
「藤姫殿!?」
気配を察知するのに手間取った煉獄も白藤のくぐもった悲鳴に気付き、こちらに向かって来た。
「この再生速度、なかなかの逸材…ヒョッヒョ?」
「目障りだ…」
「ヒョッ!?お前のようなガキに何ができる!?」
煉獄が玉壺に向かい、日輪刀を構える。
-了-