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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第24章 それぞれの戦い


あの鬼は何かを察知して逃げてしまった。

このまま追うべきか。

「藤姫殿?」

茂みに隠れていたはずの白藤が居ないことに気付いて、煉獄は辺りを見回した。

「ヒョッヒョッ」

気味の悪い笑い声。

「うぐぅっ…」

藤姫殿…!!
何故あんな格好に。

裸の白藤の体には帯が巻き付けてあり、腹部には血がこびりついた刀が刺さっている。

鬼と対峙しているのは、最年少の時透だ。

彼とて柱だ。
冷静に対処できるはず。

ここは…彼に任せて、逃げた鬼を追うべきだ。

頭では分かっている。
でも……

「悪い、宇髄。俺は藤姫殿を失いたくない…」

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