第23章 芸術作品$
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禰󠄀豆子、玄弥、宇髄さんに白藤さん。
建物は近くにあるのに、コイツの攻撃をかわしながらじゃ近づけない。
ブワッ。
さっきと同じ風。
また、誰か飛ばされたのか!?
風の威力が強くて目視出来ない。
「よそ見とは余裕じゃのう」
ザカッ。
「はっ…!?」
斬ってしまった。
ヤバい、また分裂され…
違う。
分裂しても、技の威力が落ちてる。
ちらりと見えた舌の文字、喜怒哀楽の四体が一番強い状態なんだな?
それ以上分裂すると、弱くなる。
これなら、いける。
炭治郎は呼吸を整え、刀を構える。
まずは、心を平静に保つ。
考えろ。
今、俺が出来る最善を。