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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第20章 終ぞ、願いは叶わずとも$(継国巌勝裏夢)


「確かに私に身内はいません。でも皆さんがその穴を埋めてくださる。私はそれで充分です」

「白藤」

「はい?」




わしわしと頭を撫でられる。




「何ですか?私は子供じゃありませんよ?」




ぷぅと頬を膨らませると、決まって口付けが始まる。




「白藤…」

「巌勝様の手…」

「何だ?」

「大きくて、私は好きです」




そう言ってにこやかに笑う。




「お前はこのままで良いのか?」

「構いません。元より私には何もありませんから」



何も持ち合わせない者同士。

だからこそ、こんなにも惹かれるのだろうか。



「……もういい、抱かせろ」

「はい」

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